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madの作り方と動画の紹介・まとめ

#55『tri-ad!』メイキング

2月14日のバレンタインデーに投稿したごちうさ合作MADについてお話します。

 

今回、私が担当したのはこちらの中間パートとラストのマヤちゃんの2パートです。
今作はベースカラーと補色のカラーパレットを作成し、全体の カラーをある程度統一しました。

f:id:oomugi839:20190223174052p:plain▲第3パート

 

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▲第5パート
背景は円形、直線などのシェイプレイヤーにタービュレントディスプレイスやドロップシャドウを適用して液体の様な雰囲気に。線の太さを変更して2重3重に重ねています。

 

 

短いですが、今回はここまで。
ご協力いただいたメンバーの方々本当にありがとうございました!
それでは! 

 

#54『恒星』メイキング

 

 

 

お久しぶりです。またmadを投稿してしまいました。

今作は2019年1月26日、2月2日の二夜に渡って行われたMAD配信イベントMADLIVE EXP!!!!! vol.440の出展作品となります。

主宰の津名さんから、アイマス素材の新作を作れと脅され(正確には「できれば作って欲しい」と言われたが、並々ならぬ圧を感じた)、デレマスしか知らないですがいいですか…ということで参加させていただきました。本当に怖かったです(うそです

ch.nicovideo.jp

 

 

1.本作のテーマのお話

本イベントのテーマの一つに「温故知新」というものがありました。温故知新の意味は三省堂新明解四字熟語辞典によると

前に学んだことや昔の事柄をもう一度調べたり考えたりして、新たな道理や知識を見い出し自分のものとすること。

と言う意味らしいです。
 そういうわけで、自分にとっての過去ってなんだろう、そして島村卯月にとっての過去ってなんだろうという問いかけを織り交ぜる様な映像にしてみたいと考えました。

 

自分の過去とは…?
本作を制作する上で過去、自分がどのように作品を作ってきたのかを振り返ってみると、尊敬する映像作家さんや好きなアニメの演出をパクり倒す(真似したい)連続だったと思い出しました。それは時としてアニメ演出家の尾石達也さんだったり、映像作家のyama-koさんや百舌谷さんだったり、あるいはMAD作者の方々(数えきれないので省略しますが…)であったわけです。ですが、いつからかその憧れのようなものが薄くなってきている実感があって、もう一度憧れや真似してみたくなる気持ちの一片でも再び思い出せたらと思い今回参考に選んだのがMirrorDanceという曲そしてミュージックビデオでした。

www.youtube.com

これ、めちゃくちゃかっこよくないですか?シェイプが音と連動するのはモーショングラフィックスの定番というか基本的な演出だと思うのですが、単にそれだけでなくて、まるで形状に意味がない・均整が取れていないようなシェイプの動作が何故か気持ちよく見える不思議さが詰まっています。
この作品を見ると今、巷で流行っているモーションが気持ち良いモーションの全てではなく、私達の中にはまだ違う気持ち良いモーションを感じ取れる受容体が存在していることが実感できます。

 

さて、実は過去にこのMVに似たような演出を取り込んだMADを作っています。

www.nicovideo.jp

制作したのは2013年、実に5年以上前のMADなんですが、当時鏡面演出を取り込めなくて悔しい思いをした覚えがありましたので、今回こそはと思い再チャレンジしてみました。

 

ここで島村卯月さん(アニメ版)の話になりますが、彼女もまた自分のあり方について疑問を持ち始めます。周囲のアイドルたちが別々の道を見つけて進んでいく中、自分にはなにもないんじゃないかと自分が信じられなくなっていくのです。紆余曲折があり、この物語は、輝けるかどうかわからないけど輝きたい思いが確かにある!という風に締めくくられます。

なんだか少しわかる気がしますよね。あの日あの時できていたことができなくなっていく…自分が何をしたいのかよくわからなくなっていく…
若者特有の根拠のない自信が喪失する瞬間というやつでしょうか。でも、実際自信なんかあの日もなかったことに気づくんです。ただあの日あの時やりたいことをひたすらやり続けて楽しくってそんな気持ちに気づかなかったり考えてなかっただけなんです。そんなこと考える暇なんかないほどに楽しんでいた。ただそれだけなんですよね。

 というわけで、「あの日を思い出すこと」がこの作品のテーマなんです(唐突)

 

 

2.本作の各カットについてのお話
①光と恒星(謎オブジェクト)の展開f:id:oomugi839:20190223095845p:plain▲足元に散らばる光るオブジェクトと鏡のオブジェクト。前者は自らの内に秘める恒星の”素”をイメージしている。後者の鏡は自らは輝きを発しないが光を反射して増幅させる「何か(応援してくれる仲間やファンやあるいは自らの輝かしい過去?)」をイメージしたもの。この時点では何の力も働いておらず、地面に散らばっているだけの静止状態。

 

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▲アニメのワンシーンを抽出。卯月が歌う直前に照明が落ちるのだが、周りに光がなくとも「自ら光を放てるのか」試されていると解釈できる。良いシーン

 

f:id:oomugi839:20190223110855p:plain▲恒星の素、鏡が何らかの”意味ある”力を受けて浮かび上がり、輝き出す。

 

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▲核となる星型に恒星の素が集まり(左)、星を作り出す(右)。
まず、核に素が集まっている感じがしない、星なのかどうかわからない、2カットの連関が分かりづらい、輝いてる感じがしないなど、なんとも演出不足を感じさせる。今作一の反省箇所となった。

 

 

②星と島村卯月さんの心象

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▲自分の中にある”星”が消えたり現れたり。島村卯月の心象変化

 

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▲左:星がチカチカと消えていき、輝きを見失ってしまう。右:空を見上げ、輝きが自分の中に存在しているのか確かめるカット。「”星”はきっとそこにあるから」はShine!!の歌詞「曇り空でも星はきっとそこにあるよね」をもじったもの。

 

 

3.技術的なお話
①鏡面の破片(Blender2.79で制作)
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▲完成カット あの日の感動をもう一度。元ネタMVの眼を見張るようなかっこよカットのパクリ。100%の再現にはならないがフレーム単位で何度も見返して、こうやって作ってるのか!という発見をしながらの制作となった。そう言えば昔はそんな泥臭い作り方をしていたなぁ…

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▲左:ベジェカーブからオブジェクト作成し、鏡面の素材を9種作成。右:立方体オブジェクト内にパーティクルとして先の素材を発生させる。カメラから見えない箇所に光源となる平面をいくつか置く。

 

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▲左:パーティクルとして存在している鏡面をくるくる回転させるためにフォースフィールド(乱流)を追加する。50fごとに強さの符号(±)が逆転するようにキーフレームを打つ(右図)とオブジェクトが回転するようになる。※元ネタのMirrorDanceのミュージックビデオでは回転しつつ破片が若干移動しているが、今回は移動は無視した。

 

 

4.おわりに
今作はいかがだったでしょうか…勝手に島村さんにシンパシーを感じてこのようなMADを作ってしまいましたが、楽しんでいただける方がいれば幸いです。

またMLE運営の方々、本当にお疲れ様でした。私も何度か修正を投げたので、面倒なことをさせてしまい申し訳ないです。

当日の熱狂とあの”繋ぎ”は本当にまさにライブといった感じで素晴らしかったです。織り込まれた過去作についてもジャンルを網羅するようなチョイスで、MADを知るという観点から大変興味深く感じました。また来年も期待しております…!

 

それでは、今回はこの辺で!ばいばい

 

お気に入り映像まとめ(2018.1-12)

2018.1~12月


▲(ゆっぴさん作)1つのソースに複数の楽曲を利用しており、型にとらわれない構成が面白いです。映画の予告編の様な感じです。

 


▲(kirikoさん作)けもフレ全員集合MMD動画です。モーション付けの作業量もさることながらトゥーン調の質感も可愛らしい。


▲(rarさん作)画面を彩るエフェクトが多彩。作風と相まっておぞましさとポップさが兼ね備わった非常にバランスの良い作品。

 


▲(Thanksさん作)モーションがやばいので一見の価値あり。

 


▲(鳥さん作)自由を感じられるので観てほしい

 


▲(しづさん作)赤黒白のキツめの色彩が目を引きます。配色の参考に

 


▲(ノンタンさん作)とにかく発想が良いです。

 


▲(TOHRU MiTSUHASHiさん作)ギラギラノイズが荒々しいのにきれいに見えます。一体どういう仕組みなのかわからないけど好きです。

 


▲(しょーさん作)新世代MAD感があります。特徴的なモチーフの遣い方は既往のボカロPVっぽいシンプルさと露骨さがあって今どきらしいです。

 


▲(てへさん作)選曲のせいなのか2010年くらいのMADを思わせるどこか懐かしい雰囲気があります。水面の素材をふんだんに利用した映像演出がとても美しいです。

 


▲(39+aさん作)明暗・色相の差がはっきりとした配色で各カットが仕上げられており、各カットがとても見やすく印象に残ります。文字組はポスターデザインのようでかっこいいです。正しいグラフィックデザインを感じました。

 

 

ここからはvimeo。どれもすごい(語彙消失

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ここからは物述有栖ちゃん。


♡はじめてのバイノーラルお茶会♡

 


♡有栖のお茶会♡~本物のロリはこうだ~

 めっちゃ…好き

 

では~。

 

#51 『missing』メイキング

 

お久しぶりです。恒例のメイキングをやっていこうと思います。

目次
1.はじめに
2.今作のイメージ
3.パート解説的なこと
4.おわりに


1.はじめに
今作は作者当てイベントNSNF Nameless Summer Night Festival への参加作品となります。他の参加作品はこちらで視聴可能です。

イベントマイリスト: mylist/62906459
イベント会場 :http://madevent6.wixsite.com/nameless2018

mad_nameless_2018 | 結果発表

 

作者当てイベント参加ということで、作風を消したり、ミスリードを誘うようにしてみました。(...結果から言えば選択肢付き解答方法で見事正答率88.9%を叩き出してしまったので、全然できてないですけどw)

 

 2.今作のイメージとリファレンス
本作は、ご注文はうさぎですか?capsuleのworld fabricationの組み合わせで挑みました。やりたかったこととしては、以下の2つが主。

・1人合作がしてみたい
 前からやってみたかったので、いい機会でしたのでチャレンジ。作者当てイベントということで他の作者さんや映像制作者さん手法を取り込んで見たら面白いのではと思い制作しました。後述しますが、主に参考にさせていただいたのは、以下の方々です。
 MAD作者さんでは39さん、totoriさん、KAZAMIさん、Pluviaさん、軍魔さん、Noneさん、そして映像制作者さんではeau.さん、百舌谷さん

・テーマは記憶
 ごちうさという作品は愛の伝播と少女の成長を描くてぇてぇ作品(断定)で、多くの人がその美しさに惹かれたと思います。アニメが終わって時間がたつにつれ、あの頃の記憶が薄れていく中で、なんだか綺麗だったなという漠然とした気持ちだけはかろうじて残っている...そんなふわっとした温かさや徐々に失っていく記憶を、雲になぞらえて映像にしてみました。(言い過ぎかもしれない…)
 選曲はちょっと懐かしいなと思うものを選びました。capsuleのworld fabricationはNoneさん作pit fall 2015という作品をもとにしています。pit fall 2015はNoneさんのリール動画(自作を再編集した作品集)なのですが、リールという作品もまた自分の思い出を振り返る行為でありなんだか通じるものがあります。


▲None 氏製作の作品集「Pit Fall 2005」

  

3.パート解説的なこと
ここからは、リファレンスを交えながら各パートを紹介します

▼第1パート
39さんをイメージ。
色遣いがずば抜けてる人という印象。グランジテクスチャーや雲動画もよく使っていらっしゃるので今作とは相性も良かったと思ってます。
 内容としてはチノちゃんが最近写真にはまっているんです...というカットから始まり、クラウドと思い出をちりばめて全体感をみせる導入パートにしました。桜の花びらを上方向に向けて放出しているのはデータアップロードのイメージ。

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▼第2パート
百舌谷さんをイメージ。氏の直近の作品はピクセルアートものが多く、8bitゲームのような懐かしい雰囲気があり、すてきです。

 劇中で提示される登場キャラクターの関係性を表現。友人、先輩後輩、家族、姉妹、自分自身...。クラウド上に存在するデータ(記憶)へのアクセスキーをなくすカットで恐怖感を暗示しているつもりです。
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▼[モザイク]でピクセルアートっぽく処理。[CC Compposite]でピンライトを選択すると顔面がきれいに残るので(右)おすすめです。

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▼第3パート
eau.さんをイメージ。氏のどくどく鼓動しているようなカメラと色の表現が好き。それからレイアウトがとてもカッコいい。

結局はそれっぽさはあんまり出せませんでした。雲にまぎれるワイヤーフレームはアップロードされたデータをイメージ。よくあるやつ。
f:id:oomugi839:20180823193410p:plain

 

▼第4パート
Totoriさんをイメージ。
縁取りが特徴的ですよね。堅実に物語をトレースされる方なので、あまり奇をてらわず美しい思い出を振り返る、てぇてぇシーンにしたいと思いました。Totoriさんの映像は彩度高めでガラスっぽい透明感があり、ところどころ映像作家の千合洋輔さんの影響があるのかなとも思い、そちらも参考にしました(記事下段のマイリスにまとめてます)。Totoriさんはしなさそうだけど千合さんがよくやってる横スクロールを導入してみた。(だから?って感じではありますが…)

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▼縁取りは[トランスフォーム]、[ブラー]、[CC Composite]で作成。背景のワイヤーフレームはAviutlのGet colorスクリプトで作成。

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▼第5パート
KAZAMIさんをイメージ。
MGごりごりでカメラグルグルさせたい、そしてCGをモニター的に表示するアレをやりたかったのですが、最後の納期直前のところで修正をかけたせいかめっちゃ適当になってしまいました。Twitterの感想にありましたが、何故キャラ紹介にしてしまったのは、実は自分でもよくわからないです。ここまでの流れを断ち切ってしまった感があるのは否めないですね。f:id:oomugi839:20180823193442p:plain

 

▼第6パート
ここは特にリファレンスはありません。
サビ以降、関係性を1つずつピックアップしていきます。1つ目は姉妹。…→モカ→ココア→チノ→...と続く尊さの源流でもあります。ココアが人に優しいのは姉や兄や親から影響されたものでしょう。母親不在により欠乏したチノへの愛はココアとの出会いにより補填されていきます。それだけでも尊いのに、与えられた愛は他のだけかにおすそ分けしたい...というチノの意識の変化も物語の進行に伴い語られるのがごちうさのとても好きなところです。モノクロ→カラフルに気持ちが変化していく様子を表現。よくある~~。

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▼第7パート
Pluviaさんをイメ-ジ。
繊細なBGテクスチャと謎の円、テレビみたいなノイズを再現してみました。氏の映像はなんか煙たくて黄色くてオールドファッションな印象があったのでアナログチックなノイズとグローをガシガシ入れてみました。
 このパートでは高校生組に注目。みんな同じ学校だったらどうだったんだろうねと語るシーンがてぇてぇです。記憶はいつかなくなるもの...てぇてぇ気持ちも消え去るかもしれない。今を貴ぶ気持ちが大事ですね。

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▼第8パート
軍魔さんをイメ-ジ。それっぽい文字を置いたりサイケな色を遣うだけで満足してしまい、
演出はほとんど手つかずに...。
 このパートでは、中学生組に注目。高校生組から受ける影響そしてそれぞれの進路について関係するコマを抜き出しました。チノが積極的にメグ、マヤにかかわりを持とうとする描写がとても好きです。空から桜の花びらが散り散りになっているのを見上げるチノはどこかもの悲しいです。

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▼第9パート
こちらも特段のリファレンスなし。
ラストはココアとチノの関係性。選んだのは喧嘩するシーンですが、これもまた尊い。雲散霧消という言葉がありますが、ラストは雲の流動に紛れて問答無用に記憶のワイヤーフレームが消えていきます。辛い。

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5.おわりに
 製作期間は4か月。最後の方でバタバタして作り上げてしまったので、少し後悔が残りますがそれ以上に大本の構想・構成が適当になってしまったなあという印象でした。また、今回参考にさせていただいた作者の方々も出品されており、どれも秀逸なものばかりで、ここだけの話ですがクオリティ面でめちゃくちゃ恥ずかしいというか半端にパクってすみませんでした。

 最後に、NSNF運営のPluviaさん、お誘頂きありがとうございました。この場を借りて感謝いたします。また、参加者・回答者・視聴者のみなさんお疲れさまでした!

▼以下は今回参考にさせていただいたリファンレンスのマイリストです。ごちゃまぜです。

www.nicovideo.jp

 

 

#50『MOTHERLAND』メイキング(2/2)技術編

 

 『MOTHERLAND』メイキング(1/2)企画編に続いての技術編です。何かの参考になれば幸いです。

oomugi.hatenablog.com

  

――――――――――――――――――――――
目次
1.技術解説
 1.1.冒頭MGパートの画面の乱れ
 1.2.火
 1.3.うねうねと脈動を打つなにか

 1.4.ちゃまねっとりタッチ
 1.5.波形が3色に分離して乱れる
 1.6.ぐちゃぐちゃに変形した球面
 1.7.UMBILICAL UNIT 149(意味不明)

 1.8.薫ちゃん・仁奈ちゃんバキバキ破壊

2.おわりに
―――――――――――――――――――――― 

 

1.技術的なこと
1.1.冒頭MGパートの画面の乱れ
(冒頭に限らず至る所で使用していますが...)ノイズを適用するための元素材を複数種類作成([フラクタルノイズ])し何重にも適用しています。
▼最終形f:id:oomugi839:20180415141458p:plain

▼ノイズ適用素材。[フラクタルノイズ]で作成
大きさ、動き方、形に変化をつけて作成。

f:id:oomugi839:20180415141428p:plain f:id:oomugi839:20180415141434p:plain f:id:oomugi839:20180415141438p:plain

f:id:oomugi839:20180415141442p:plain f:id:oomugi839:20180415141446p:plain

▼白黒動画素材に予め作成しておいたMG素材を重ねるf:id:oomugi839:20180415141505p:plain

▼ノイズ用素材を調整レイヤーとして上乗せ[モザイク]、[時間置き換え]適用f:id:oomugi839:20180415141516p:plain

f:id:oomugi839:20180415141521p:plain

 

1.2.火
▼以下のBlenderチュートリアルを参考に。f:id:oomugi839:20180419200118p:plain

www.youtube.com

 

1.3.うねうねと脈動を打つなにか
▼有機的な動きは[タービュレントディスプレイス]、[輪郭検出]を50%程度適用すると[モザイク]の輪郭が浮き上がるのでなんとなくデジタル感UP。ちなみに元の画像はNASA無人探査機ジュノーの撮影した木星表層の画像。綺麗です。f:id:oomugi839:20180415141627p:plain

 

1.4.ちゃまねっとりタッチ
▼気持ち悪い感じの手の動きはグリーンバック撮影したもの。数フレーム遅らせて指動画を別に配置し、調整レイヤー化し、[ae pixcel sorter]を適用して指で擦った跡が残るように演出。キモい。GOOD!f:id:oomugi839:20180415141735p:plain

 

1.5.波形が3色に分離して乱れる
▼シェイプレイヤーにパスのウィグルを適用してうねうねさせる。レイヤー複製し[ブラシストローク]を適用して線を乱れさせる。RGB3種を用意する。はじめ[ラフエッジ]を使おうとして、間違えてブラシストロークを使ってしまったけど、想定よりもいい感じだった。f:id:oomugi839:20180415141822p:plain

f:id:oomugi839:20180415141829p:plain

 

1.6.ぐちゃぐちゃに変形した球面
▼以下のBlenderチュートリアルを参考に。
f:id:oomugi839:20180419200209p:plain

www.youtube.com

 

1.7.UMBILICAL UNIT 149(意味不明)
▼最終形

f:id:oomugi839:20180415141912p:plain

▼Trapcode Mirで帯の素材4種作製、Particularで細いラインを作成
f:id:oomugi839:20180415141921p:plain f:id:oomugi839:20180415141927p:plain

f:id:oomugi839:20180415141937p:plain f:id:oomugi839:20180415141944p:plain

f:id:oomugi839:20180415141951p:plain f:id:oomugi839:20180415153319p:plain←テクスチャ用素材
↓重ねるf:id:oomugi839:20180415141958p:plain

 

1.8.薫ちゃん・仁奈ちゃんバキバキ破壊
▼最終形

f:id:oomugi839:20180415142010p:plain

▼[シャター]破壊パターンを2種作製。肌とその他の部分を[抽出]で分けている。
f:id:oomugi839:20180415142046p:plain f:id:oomugi839:20180415142051p:plain

▼シャター素材をもとにMirで線、Ae pixel sorterでノイズ素材作成
f:id:oomugi839:20180415142033p:plain f:id:oomugi839:20180415142028p:plain

▼背景を[フラクタルノイズ]と[輪郭検出]で作成f:id:oomugi839:20180415142058p:plain

▼合成f:id:oomugi839:20180415142106p:plain

 

2.おわりに
かわいい女の子の画像を壊すのが楽しかったです(
昨年の8月から製作し始めて約8か月かかったわけですが、なんとか完成してよかったです。反省点として、構成がわからない、内容が入ってこない画作りで全体的に何がしたいかわかりにくい映像になってしまったなと思います。次はもっとシンプルで具体的な表現ができるように頑張ります。やりたいことを表現するため、伝えるための創造力・想像力を鍛える必要があると実感した本作でした。


ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
また、たくさんの広告を頂きありがとうございました。この場を借りて謝意申し上げます!

ロリに幸あれ!それでは~ノ

 

#50『MOTHERLAND』メイキング(1/2)企画編

こんばんは。いつものごとく製作したmadの簡単なメイキングを書かせていただきます。今回は少し内容がかさむので、「企画編」と「技術編」の前後編2回に分けてお送りします。前半では、本作の製作背景やデザインリファレンスのピックアップ、後半では具体的な映像効果の作り方や参考にしたチュートリアル動画などをご紹介します。

 

後編(技術編)はこちら

oomugi.hatenablog.com

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
企画編目次
1.『MOTHERLAND』とは結局何なのか(妄想)
2.リファレンス
 2.1.デジタルノイズ
 2.2.ニコニコ動画関連
 2.3.WEB記事
 2.4.Twitterモーメント
 2.5.お借りしたもの
―――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

1.『MOTHERLAND』とは結局何なのか(妄想)
端的に言えばロリコン隔離システム。ロリコンコンテンツの需要拡大とロリコンへの不信感を募らせた社会の反発に対応するために生み出された高度シミュレーションコンピュータ。幸福な夢の無限供給...システムと同期していく中で、消費者たちの無自覚なロリ支配構造は徐々に逆転し、システムの被支配者となっていく。

社会から隔絶されても、支配されても、いままで叶わなかったことが実現できるなら喜んでシステムに飲み込まれようとする人っていそうだなと思って作りました。そしてそれがテクノロジーの進歩によって簡単に・低コストに実現できるなら倫理的に悩ましくても社会もまたそれを推進するだろうと。自由と引き換えにシステムの庇護をうける...最高にママーーッ!!って感じです。

以下は、各カットのイメージ
 

▼徐々にシステムと脳が同期していく。脳とコンピュータが接続するイメージでワイヤーフレーム使うのはもう古いでしょうか。f:id:oomugi839:20180419200045p:plain

▼同期後、急速に励起。インフレーションする妄想世界f:id:oomugi839:20180419200051p:plain

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▼徐々に蒸発して消耗していくf:id:oomugi839:20180419200101p:plain

▼世界に蔓延る消費物としてのロリアイドル。Google検索よりf:id:oomugi839:20180419200107p:plain

▼妄想に鍵をかける、見えなくするイメージf:id:oomugi839:20180419200112p:plain

▼ロリ消費への社会の反発。燃やせ!f:id:oomugi839:20180419200118p:plain

▼黒色のレターと”招待状”。封筒はデレステのガシャよりf:id:oomugi839:20180419200124p:plain

▼ぼこぼこと湧き上がる消費衝動f:id:oomugi839:20180419200131p:plain

▼システムにより暗号化と復号が繰り返されている、すべての妄想はヒトの脳に直接保存される。f:id:oomugi839:20180419200136p:plain

▼胎動するグロテスクな胚。元の画像はNASA無人探査衛星ジュノーによって撮影された木星の姿。f:id:oomugi839:20180419200141p:plain

▼被支配者のバイタルログ。スマホで閲覧・操作可能ってちょっとこわい。波形はδ波。ぐっすり眠っているときの波形らしい。f:id:oomugi839:20180419200146p:plain

▼うろたえる手。背景はエロ同人誌の表紙とかをランダムに配置f:id:oomugi839:20180419200150p:plain

▼触れた瞬間。支配する側から支配される側へ(どこかで聞いたことあるな...)f:id:oomugi839:20180419200155p:plain

▼脳神経を模したワイヤーフレームは血痕に変形する。f:id:oomugi839:20180419200200p:plain

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▼黒の核とズタズタの膜。なにとは言わないf:id:oomugi839:20180419200209p:plain

▼システムと脳をつなぐ通信網(へその緒)。毒々しくも鮮やかで美しい情報が流れている。なんやねんUMBILICAL UNITって...
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▼破損するロリと内側に見え隠れする毒々しい本質f:id:oomugi839:20180419200221p:plain

▼MOTHERf:id:oomugi839:20180419200228p:plain

▼ママ。昨年のニコニコ動画でのデレマス一挙放送の時のキャプチャ。ばぶみ勢の叫びがいい味出してる!f:id:oomugi839:20180419200233p:plain

▼お腹の中の赤ちゃん。Youtubeにエコー撮影動画を上げてる人がいたので拝借。まさかこんな動画に使われるとは思ってもみなかっただろうな。ごめんなさい!大きく育つことを祈ります!f:id:oomugi839:20180419200238p:plain

▼透明な核と優しく包む青い布。純粋な心と聖母の羽織をイメージ。f:id:oomugi839:20180419200242p:plain

▼膿をまき散らしながらうごめく黒い核。条理にそぐわぬものは力尽きて地面に落ちる。空間は適当なデザイン。f:id:oomugi839:20180419200246p:plain

▼MOTHERLANDの正体。巨大なメモリ群と散らばるメモリたち。形は2001年宇宙の旅を参考にパクった()。f:id:oomugi839:20180419200251p:plain

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▼冒頭のモノクロMGパートと同様のカットを用意。完全にシステムと同期した状態ではノイズもなく色彩も穏やか。システムの支配に身を任せる。死f:id:oomugi839:20180419200040p:plain

 

 

2.リファレンス
2.1.デジタルノイズ
イメージ破壊のリファンレンスとしてグリッチ、ディスプレイス系の効果を多用した作品を参考にした。いずれも素晴らしい作品なので是非ともご視聴頂きたい。
  

 ▼Olga Bell - ATA /  橋本麦
みんな大好き橋本麦さんのMV。画像の変形、破壊の仕方が特徴的です。変形の3次元曲面的な処理が楽しい。

www.youtube.com

 

▼The Others / Hiroshi Kondo
ハイスピードカメラを利用した空間全体の静と動の演出にくわえ、空間の伸び縮みにより自己と他者の持つ時間の差を浮き彫りにする演出にしびれる。どうやって作ってるんだろう。謎過ぎる。vimeo.com

 

▼GIK_ / Fede Maksimiuk
モノクロと青の色彩が美しい。グリッチタイポグラフィのモーション、レイアウト、タイミングの調整が絶妙。ノイズを完全に制御してやろうという強い意思を感じる。
vimeo.com

 

▼Reel - 2017 / 駿
新進気鋭のクリエイター、駿さんのリール動画。画面全体にフィルターのように適用されたノイズを真似してみた。フラクタルノイズ最高!vimeo.com

 

▼2017 cut / Pershin
ピクセルソート効果が少し前に流行していましたが、こちらの動画では3次元の建築物をとかすように演出されている。2次元の画像処理効果が3次元空間上で再現されるととても不思議な感覚に陥る。vimeo.com

 

▼Zurich 2.0 / Dirk Koy
360度動画からフォトグラメトリ技術を駆使して3D空間モデルを起こした映像(?)メッシュの穴や千切れたような輪郭がいい味を出している。360度動画なので回してみるだけでも楽しい。vimeo.com

 

▼Ataxia "Glitch" / bif
3Dモデルの断面の描写が好き。波形ワープやピクセルソートなどなどポストエフェクト的に処理しがちなエフェクトも3D上で再現されたらこういうふうに見えるのかなと楽しくなる。

vimeo.com

 

▼MUSIC SAVES TOMORROW / 
スリットスキャンという手法を用いた映像。画面の一部分が時間差で再生されることで、不思議な映像に仕上がる。
vimeo.com

 


2.2. ニコニコ動画関連

 

2.3.WEB記事

wired.jp

wired.jp

wired.jp

www.gizmodo.jp

news.nicovideo.jp

j-th0610.jellybean.jp

 

ニコニコ大百科: 「ロリコン」について語るスレ 1番目から30個の書き込み - ニコニコ大百科

875 : ななしのよっしん :2012/06/06(水) 11:30:57 ID: GC5GtMn7o2
幼女が好きだ。
幼女を好きになるのに性的な欲望を心に秘めて付き合ってはいけないと思って性欲と一時期決別して、もうおよそ8年ぐらい子供大好きなんだけども、そのせいか付き合うっていう言葉ですら一緒にいたい、一緒にどこかに出かけてたくさん喋ってみたいな、性的なもの抜きでの意味合いでしか捉えなくなって、付き合うってそういう意味だったの!?ってもうすぐ二十にもなるのにようやく気づき始めてるんだけど、付き合うって最終的には やっちゃうみたいなのが含まれてるもんなの?

876 : ななしのよっしん :2012/06/08(金) 10:56:42 ID: xISdHuUCHV

>>875
もうすぐ20だというのに情けないやつだな。自分で答えを出すんだ。

877 : ななしのよっしん :2012/06/24(日) 23:51:39 ID: MQjNtbAvTP

>>875 それは努力の方向が逆だと思われる。
癖をつけるなら性欲と異性への愛情を分離しようと努めるんじゃなく、むしろ伴うようにすべき好きと思った瞬間胸や……を触りたいと欲し、触りたいと欲した瞬間ずっと大切にしたいと思う、そうなるべき
性欲に異性への愛情が常に伴うように癖をつければ、異性として楽しめるのは結局、見た目・性格の好みだけでは足りず、精神的に大人の女だと感じるだろう(女は元から分離しないためか、ショタコンなど幼児性愛者は少ない)
エロゲとかで愛されるロリキャラは、よく見ると設定・見た目・口調とかの記号がロリなだけで、精神的には悟りを開いた如く成熟した、自分自身は満たされて他者への慈愛に満ちた性格が多い(だから現実味がない)

茶化してすまんな。
コメント欄にはファッションロリコンや創作における作者のあるべき姿勢なども批判・議論されている。思っているより深い問題のよう。

 

claranomor.exblog.jp

 

2.4.Twitterモーメント
(その他影響を受けた記事や作品、進捗画像など雑多にまとめてます。エロあり注意)
twitter.com

 

 

2.5.お借りしたもの

www.nicovideo.jp

 

 

前半はここまで。技術編はこちら

oomugi.hatenablog.com

 

#49 『Moonlight』メイキング

www.nicovideo.jp

↑はお借りした動画です。どれもかわいいです。この中だと曲は冬空プレシャス、映像はWonder goes on!!の躍動感あるカメラがすき。

以下はちょっとした感想です。

 

1.何かを成すときの勢い、これ大事。
 努力を怠たるのは勿論よくないことと思いつつ、理想ばかり肥大化させてしまい、手が動かないことが最近続いています。具体的な解決策が見つからないときはもう「平凡」に舵を切ってしまうのが最近の私のやり方です。(どっかのザッカーバーグ氏も言っていたが…)「出来上がらない神MAD」より「出来上がった凡MAD」のほうがはるかにマシと自分に言い聞かせ、甘えと妥協全開で制作しました。甘えすぎるとそのうち逆の志向になると思うけどその時はまた舵を切りなおすだけ。

 

2.構成不良はさすがに甘えすぎ/選曲はひらめきを大切に
  特に構成は考えてないけど、出だしのサビ(しぶりん~~~~☆)とサビ入り周辺の音と映像のはめ方は自分でも気に入っている(しゅがは~~~~♡)。Aメロがダレているのは私の根性が足りないから。動画素材ベースのMADは動きがあってなんやかんや音に乗ってしまうだけに構成の吟味を甘めにしてしまう悪い癖がある。

  銀河と迷路は神曲。久しぶりに聴いてみたらい~~ねっ!って感じでひらめいた。情熱的だけど暑苦しくない。むしろ月の静けさ・美しさ・切なさ・冷たさみたいな要素があって二次元アイドルが大好きでたまらない永遠の片思い病絶賛発症中のオタクのちょっと儚い恋(?)心とぴったり合うと思う。ジャズチックなので、同種のイリュージョニスタ!の映像を冒頭にねじ込み高揚感を出した。成功したかは知らない。

 

3.やっぱりロリが一番では?
  今回、しっとり恋愛雰囲気を醸したかったので登場するキャラは思春期真っ盛りからちょっと成長していそうな高校生以上の年齢層に絞った。逆に言えばロリは出さない方針でいた。で、いたのだが、好きなキャラがいればぶち込まずにいられないのが私の性で、ついついありすちゃん、薫ちゃん、佐々木千枝さんを組み込んでしまった。私はロリコンじゃないと思ってたんだけど...なんなんだろうな彼女らの引力は。

 

4.コマ飛ばしでさよならもっさり感!
  今回は既存動画素材ベースのMADであるため、映像と楽曲のシンクロにちょっとだけ気を遣った。長めの尺のカットでかつカメラがゆっくり動くカットでは意図的に数フレーム飛ばして画面の速度感を調整した(1:06~、1:39~)。(よくある方法!)

 

以上です。それではまた!