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madの作り方と動画の紹介・まとめ

#51 『missing』メイキング

 

お久しぶりです。恒例のメイキングをやっていこうと思います。

目次
1.はじめに
2.今作のイメージ
3.パート解説的なこと
4.おわりに


1.はじめに
今作は作者当てイベントNSNF Nameless Summer Night Festival への参加作品となります。他の参加作品はこちらで視聴可能です。

イベントマイリスト: mylist/62906459
イベント会場 :http://madevent6.wixsite.com/nameless2018

mad_nameless_2018 | 結果発表

 

作者当てイベント参加ということで、作風を消したり、ミスリードを誘うようにしてみました。(...結果から言えば選択肢付き解答方法で見事正答率88.9%を叩き出してしまったので、全然できてないですけどw)

 

 2.今作のイメージとリファレンス
本作は、ご注文はうさぎですか?capsuleのworld fabricationの組み合わせで挑みました。やりたかったこととしては、以下の2つが主。

・1人合作がしてみたい
 前からやってみたかったので、いい機会でしたのでチャレンジ。作者当てイベントということで他の作者さんや映像制作者さん手法を取り込んで見たら面白いのではと思い制作しました。後述しますが、主に参考にさせていただいたのは、以下の方々です。
 MAD作者さんでは39さん、totoriさん、KAZAMIさん、Pluviaさん、軍魔さん、Noneさん、そして映像制作者さんではeau.さん、百舌谷さん

・テーマは記憶
 ごちうさという作品は愛の伝播と少女の成長を描くてぇてぇ作品(断定)で、多くの人がその美しさに惹かれたと思います。アニメが終わって時間がたつにつれ、あの頃の記憶が薄れていく中で、なんだか綺麗だったなという漠然とした気持ちだけはかろうじて残っている...そんなふわっとした温かさや徐々に失っていく記憶を、雲になぞらえて映像にしてみました。(言い過ぎかもしれない…)
 選曲はちょっと懐かしいなと思うものを選びました。capsuleのworld fabricationはNoneさん作pit fall 2015という作品をもとにしています。pit fall 2015はNoneさんのリール動画(自作を再編集した作品集)なのですが、リールという作品もまた自分の思い出を振り返る行為でありなんだか通じるものがあります。


▲None 氏製作の作品集「Pit Fall 2005」

  

3.パート解説的なこと
ここからは、リファレンスを交えながら各パートを紹介します

▼第1パート
39さんをイメージ。
色遣いがずば抜けてる人という印象。グランジテクスチャーや雲動画もよく使っていらっしゃるので今作とは相性も良かったと思ってます。
 内容としてはチノちゃんが最近写真にはまっているんです...というカットから始まり、クラウドと思い出をちりばめて全体感をみせる導入パートにしました。桜の花びらを上方向に向けて放出しているのはデータアップロードのイメージ。

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▼第2パート
百舌谷さんをイメージ。氏の直近の作品はピクセルアートものが多く、8bitゲームのような懐かしい雰囲気があり、すてきです。

 劇中で提示される登場キャラクターの関係性を表現。友人、先輩後輩、家族、姉妹、自分自身...。クラウド上に存在するデータ(記憶)へのアクセスキーをなくすカットで恐怖感を暗示しているつもりです。
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▼[モザイク]でピクセルアートっぽく処理。[CC Compposite]でピンライトを選択すると顔面がきれいに残るので(右)おすすめです。

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▼第3パート
eau.さんをイメージ。氏のどくどく鼓動しているようなカメラと色の表現が好き。それからレイアウトがとてもカッコいい。

結局はそれっぽさはあんまり出せませんでした。雲にまぎれるワイヤーフレームはアップロードされたデータをイメージ。よくあるやつ。
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▼第4パート
Totoriさんをイメージ。
縁取りが特徴的ですよね。堅実に物語をトレースされる方なので、あまり奇をてらわず美しい思い出を振り返る、てぇてぇシーンにしたいと思いました。Totoriさんの映像は彩度高めでガラスっぽい透明感があり、ところどころ映像作家の千合洋輔さんの影響があるのかなとも思い、そちらも参考にしました(記事下段のマイリスにまとめてます)。Totoriさんはしなさそうだけど千合さんがよくやってる横スクロールを導入してみた。(だから?って感じではありますが…)

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▼縁取りは[トランスフォーム]、[ブラー]、[CC Composite]で作成。背景のワイヤーフレームはAviutlのGet colorスクリプトで作成。

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▼第5パート
KAZAMIさんをイメージ。
MGごりごりでカメラグルグルさせたい、そしてCGをモニター的に表示するアレをやりたかったのですが、最後の納期直前のところで修正をかけたせいかめっちゃ適当になってしまいました。Twitterの感想にありましたが、何故キャラ紹介にしてしまったのは、実は自分でもよくわからないです。ここまでの流れを断ち切ってしまった感があるのは否めないですね。f:id:oomugi839:20180823193442p:plain

 

▼第6パート
ここは特にリファレンスはありません。
サビ以降、関係性を1つずつピックアップしていきます。1つ目は姉妹。…→モカ→ココア→チノ→...と続く尊さの源流でもあります。ココアが人に優しいのは姉や兄や親から影響されたものでしょう。母親不在により欠乏したチノへの愛はココアとの出会いにより補填されていきます。それだけでも尊いのに、与えられた愛は他のだけかにおすそ分けしたい...というチノの意識の変化も物語の進行に伴い語られるのがごちうさのとても好きなところです。モノクロ→カラフルに気持ちが変化していく様子を表現。よくある~~。

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▼第7パート
Pluviaさんをイメ-ジ。
繊細なBGテクスチャと謎の円、テレビみたいなノイズを再現してみました。氏の映像はなんか煙たくて黄色くてオールドファッションな印象があったのでアナログチックなノイズとグローをガシガシ入れてみました。
 このパートでは高校生組に注目。みんな同じ学校だったらどうだったんだろうねと語るシーンがてぇてぇです。記憶はいつかなくなるもの...てぇてぇ気持ちも消え去るかもしれない。今を貴ぶ気持ちが大事ですね。

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▼第8パート
軍魔さんをイメ-ジ。それっぽい文字を置いたりサイケな色を遣うだけで満足してしまい、
演出はほとんど手つかずに...。
 このパートでは、中学生組に注目。高校生組から受ける影響そしてそれぞれの進路について関係するコマを抜き出しました。チノが積極的にメグ、マヤにかかわりを持とうとする描写がとても好きです。空から桜の花びらが散り散りになっているのを見上げるチノはどこかもの悲しいです。

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▼第9パート
こちらも特段のリファレンスなし。
ラストはココアとチノの関係性。選んだのは喧嘩するシーンですが、これもまた尊い。雲散霧消という言葉がありますが、ラストは雲の流動に紛れて問答無用に記憶のワイヤーフレームが消えていきます。辛い。

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5.おわりに
 製作期間は4か月。最後の方でバタバタして作り上げてしまったので、少し後悔が残りますがそれ以上に大本の構想・構成が適当になってしまったなあという印象でした。また、今回参考にさせていただいた作者の方々も出品されており、どれも秀逸なものばかりで、ここだけの話ですがクオリティ面でめちゃくちゃ恥ずかしいというか半端にパクってすみませんでした。

 最後に、NSNF運営のPluviaさん、お誘頂きありがとうございました。この場を借りて感謝いたします。また、参加者・回答者・視聴者のみなさんお疲れさまでした!

▼以下は今回参考にさせていただいたリファンレンスのマイリストです。ごちゃまぜです。

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